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詩織

構成員

​寄生生物のようなものを操る。

バッドエンドパレード

まだ元気に生きていた頃のお父さんは、実の娘である彼女のことをいっぱい虐待しました。

お母さんがお家を捨てて出て行ってしまったのは、彼女のせいだったからです。

彼女は罪を償うその日を夢に見て、度重なる罰を受け入れていました。

そんな彼女の心が小さな体の中で逃げ場を失い、ヒビを割って、溢れ出し『ヴェンデッタ』という人格を持った怪物が産まれました。怪物はおとうさんを、叩き潰してしまいましたとさ。

――以下、極秘資料――

ヴェンデッタは、詩織の心の闇が生み出した怪人である。根元で繋がっており、その繋がりは断ち切ることができない。人格は別であるが、接合箇所から共有している部分も確認され、時折いがみ合うこともある様子だが、ある種予定調和であるともいえる。本人の皮膚は常人と何ら変わりないが、黒く光沢のある外皮(体表?)が柔らかい皮膚を覆い、着用するような形で宿主を守る。外皮には弾丸をはじき返すほどの硬度がある。また、筋肉繊維の代わりとしても働き、細身の体からは想像もつかない怪力でコンクリートに穴をあける。分裂した精神(それも負の感情)に起因する能力であるため、彼女のメンタルケアを行うことで、能力は弱まってゆくのではないかという仮説が成り立つ。

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